活動報告

AICL [仕事づくり研究会](12月22日)

技術の研鑚と応用で次世代社会へ

次世代社会へ向けた取り組みについて産官で意見交流

次世代社会へ向けた取り組みについて産官で意見交流

既成概念を打ち破る

AICL(アイクル・仕事づくり研究会)の12月例会が名古屋市工業研究所で開催されました。今回は研究会メンバー2名が報告しました。

弘和鉄工所の林俊信氏は精密切削加工業を営み、小物・薄物・難加工材の加工を強みとしています。航空機部品や医療機器の部品などを主力に、立体パズルやワイングラスといった独自製品や、大学と連携して切削加工技術の研究を行うなど、新しいものづくりへの挑戦を続けています。

エムワイシーの宮地保広氏は、強化プラスチック(FRP)の材料や製品の貿易・販売を行っています。FRPの極めて高い応用性を生かし、従来品をFRPに置き換えようと奮闘中です。冠婚葬祭に対する思考やライフスタイルの変化に合わせ、例えば墓石にFRPを応用するなど既成概念を打破する商品づくりに取り組んでいます。そうすることで、天然石の3分の1程度のコストダウンが図られるだけでなく、軽量化や補修が可能となります。

新しい自動車社会へ

また、今回は愛知県産業振興課の山本瑠美子氏より、特別報告をいただきました。

山本氏は、昨年新規に設置された自動車産業グループに所属し、「自動車産業イノベーションプラン」の策定に関わっています。このプランは、次世代車や低価格ガソリン車など自動車業界全体の変化を危機感を持って捉え、自動車業界全体の革新を図ると共に、次世代車の普及や産業・生活の変化も見据えて「新しい自動車社会」の姿をつくろうとするものです。

プランでは核となる中小企業の技術力向上を図ることで、次世代自動車はもちろん、自動車以外へも技術を応用して、幅広い成長分野への進出も目指していると説明されました。