活動報告

金融委員会・経営指針推進本部 「金融寺子屋」(3月24日)

資金繰りと金融(初歩編)
~皆が幸せになるために

徳島 孝志氏  徳島興業(株)

理念を基にした金融について、考え方を学ぶ

理念を基にした金融について、考え方を学ぶ

理念の実現が前提

中小企業金融の基礎学習企画として毎年開催されている「金融寺子屋」。今回は金融委員会と経営指針推進本部が共催し、「なぜ会社はお金を借りる必要があり、銀行がお金を貸してくれるのか」という、そもそも論を学ぶ内容で行われ、当日は80名が参加しました。

報告者を務めたのは、金融委員長の徳島孝志氏。とかく手法の話に終始しがちになるのが金融というテーマですが、徳島氏は「私たち企業家は理念を実現し、皆が幸せになるために企業の発展を目指している。金融もそのために行うのであることを念頭に置いてほしい」と述べ、話の大前提を確認しました。その上で、金融の仕組みの基礎的な部分を紹介しました。

信用が融資に繋がる

まず、企業が必要とする資金としては、仕入れの支払いから販売の入金までのギャップから生まれる「運転資金」と、設備投資で必要となる「設備資金」の大きく2つがあること。そして、資金を借りることができるのは、企業に返済するあて、すなわち「信用」があるからで、信用を生みだす方法として「担保提供」や「個人保証」があることが説明されました。

また、金融機関は「格付」というシステムによって企業の信用を判断していること。金融機関と付き合う第一歩として、自社の格付を聞くことなどが紹介されました。

この財務セミナーは今後シリーズ化が計画されており、4月の第2回では決算書から自社の状況を把握します。