活動報告

労務労働委員会(6月10日)

安心して働ける職場

坂 光造氏  (株)エス・ユナイテッド

労働者を取り巻く今日的課題を考える

労働者を取り巻く今日的課題を考える

生き生き働ける会社

エス・ユナイテッドの坂光造氏は、娘婿として同社に入社します。7期連続赤字だった会社の立て直し、社員数7名だった同族企業を150名規模にまで拡大しました。人材こそが会社の財産と考え、徹底的なコストカットをし、リーマンショックで外部環境が厳しくなった後も人材投資を積極的に行ってきた経緯があります。

パートタイマーとして働く社員の半分が65歳以上で、最高齢者は79歳。ビルクリーニング業として、高齢者が健康づくりを兼ね、生き生きと働く会社を目指しています。また、誰もが働ける会社づくりという視点で、今年2月の障害者雇用の集いに参加。すぐに守山養護学校を訪問し、実習生の受け入れも行いました。その際、「人は無限の可能性を秘めており、仕事を通して人は成長できる」と実感したと言います。

業界全体の地位向上

坂氏は社員の生活(待遇)向上に向けて、業界の意識改革にも携わっています。社員によりよい人生を送ってもらうためには、自社にとどまらず、業界全体の地位を上げることが欠かせないのです。

雇用に関して坂氏は、「体力、能力、時間的に制約のある人でも、自分の最大限の力を出して働きたいと望むのであれば、働く場を提供することが経営者の責任」だと言います。そこには、会社を通して次世代の人材を育成し、より豊かな社会を築きたいとの想いが込められています。

「経営者の姿勢1つで、会社の価値や方向性が決まる」と、坂氏はまとめました。