経営指針の実践
連日、株価の乱高下や、輸出や消費の低迷を伝える記事を目にします。マクロ的に見ても、中国株の下落やアメリカの利上げ等に不安をぬぐえません。そういった中、明確なビジョンと計画を持った経営が求められ、経営指針の重要性が増していると感じます。
同友会に入会後、私も経営指針を作成し、社内外で自社の理念・方針・計画を毎年発表しています。金融機関には月次の試算表を持参し、期中の経営内容を報告。そうした継続により、様々な変化が現れました。
まず、金融機関の支店長クラスの方が自社を訪れるようになりました。その方と話をするにあたり、同友会を通じて学んだ金融に関する事柄などを質問し、金融機関としての考えや今後の見通しなどを聞くことで、情報のブラッシュアップができました。
心強いパートナー
また、今後の計画を伝えると金融機関が新規のお客様を紹介してくれ、企業との商談の場も設けてくれました。借入での優遇や、現在の借入の見直しの相談にのってくれるなど、経理のアドバイザー的な役割も担ってくれています。
金融機関とのリレーションシップバンキングが重要視されています。私たち経営者には、経営指針に基づく経営の実践が求められているといえるのです。
カニエ電機(株) 蟹江 晃男