活動報告

労務労働委員会-人間尊重経営塾(2月25日・26日)

経営者の覚悟と理念

野間大坊にて歴史に触れる参加者の皆さん

11名が1泊研修

今回の人間尊重経営塾は、会員企業の旭洋ホテル小野浦で開催され、11名が参加しました。

まずは同社社長の案内で、南知多町にゆかりのある源義朝の史跡巡りです。会議室での議論とは違い、実際に歴史に触れながら地域活性化や観光資源の活かし方ついて意見を交わし合うことで、有意義な時間となりました。

その後は会員報告を中心に行い、事業継承の問題提起から「受ける側」や「渡す側」の様々な立場で想いが語られました。変えてはいけないものと変えていくべきものを見極める重要性や、社内一丸体制を築くためにも社員を信じ、任せることの必要性が話し合われました。

また、社員との関係が希薄になっている中、指針という名の「指示書」になっていないかとの投げかけがなされ、何のため、誰のための指針書かをもう一度見直すことが重要との結論に至りました。

問題の根本を探る

参加者それぞれが抱える課題は、どれも表面的なものです。離職率の高さや社員同士のトラブル、待遇面での社員の不満といった問題は、突き詰めて考えれば、経営者の覚悟の不足や、「理念の共有」と称する押しつけ、会社都合の教育などが真の課題であることが多いものです。

そこを経営者同士が参加者を通して客観的に学ぶことで、見えていなかった真の課題に気付き、新たな目で自社を見直すことができます。

参加者からは、「非連続の時代において、過去の延長線上で物事を判断したり、思い込みで経営したりするのは恐ろしいこと」との危機感も出されました。先見性と人を生かす経営を不離一体で考えることの大切さを再確認できた1泊研修となりました。

人間尊重経営塾は、自身の生き方や経営者としての姿勢を深く考える場として、年に2回行われ、次回は夏に開催予定です。