活動報告

西三河支部例会(5月31日)

社長の覚悟で変わる

杉浦 三代枝氏  スギ製菓(株)

「学んだら即実践」と杉浦氏

日本一幸せなせんべい屋に

今年度、西三河支部では「労使見解を深く学び、人を生かす経営を実践し、経営を語り合おう」を方針に掲げ、同友会の学びを本業である企業経営で具体的に実践すること、そしてその経験を会の内外に語り広げることを推進しています。

そこで5月の支部例会では、労使見解「人を生かす経営」の実践を学ぶため、スギ製菓代表取締役会長の杉浦三代枝氏に報告いただきました。

杉浦氏は、1970年に23歳で創業しました。当初から「日本一幸せなせんべい屋」を目指し、商品開発と社員採用に注力します。

社員が増えるなかで、若い社員をどう育てたらいいか悩んだ杉浦氏は、企業経営を本格的に学ぶため、1990年に同友会に入会。現在まで、労使見解「人を生かす経営」を素直に学び、即実践することを繰り返してきました。

社員が人間性豊かに成長できる会社

2000年に同友会で経営指針書を作り、杉浦氏は社員と常に楽しく仕事がしたいという想いを経営理念「楽しさの創造」に込めました。社員がいつも明るい顔をしているのを見るのが、経営者としての冥利に尽きるといい、そのためには、社員すべてが人間性豊かに育つことができる企業にしていかなければいけないと話します。

人を生かす経営とは、社員一人ひとりのかけがえのない人生を尊重し、出番をつくり、能力を発揮できる企業づくりを行うことだと、杉浦氏はいいます。また、スギ製菓は200年存続する企業を目指し、そのために企業の主役である社員が人間性豊かに育つことができる環境づくりに取り組んでいます。

2011年の東日本大震災のときには、東北の現地に社員と何度も足を運び、被災状況を確かめてきました。それからまもなく杉浦氏は、東北に暮らす人々の命を守り続けるため、宮城県塩釜市に東北工場を建設。仕事をつくることで、今まさに社員の現地雇用を強く進めています。