活動報告

共同求人、労務労働合同委員会(6月14日)

わが社の賃金システム

碓井 稔氏  (株)サンキ

賃金について学び合う両委員会メンバー

働き方を考える

共同求人、労務労働の合同委員会が行われ、20名が参加しました。サンキの碓井稔氏に、賃金について報告いただきました。

各種測量、建設業務全般を行うサンキは、高速道路や橋等の国のプロジェクトを担っています。自社で雇用しながら施工管理者として常時30名ほど現場に派遣しています。

多様な勤務体系で、給与形態もバラバラなので、基本給の定義や評価制度の意義を社内で理解してもらえるように、幹部社員を巻き込んで取り組んでいます。

人を育てる評価制度

同社では、社員の不満を除くために評価制度を導入したものの、結果は変わらず、賃金を上げる目的であれば制度は不要との結論に至った経験があります。そのため、評価制度を見合わせた碓井氏でしたが、労務労働委員会で、評価制度は人を育てるために使ってこそ意味があることに気付きました。

それまでは経営者都合の社員像を押し付けていたと反省し、個々の目標に重きを置いて評価制度を再導入します。社員の成長に結びつく制度とすべく、評価の仕方や項目を幹部社員に任せました。

しかし、内容が立派すぎたり、評価されるという構えから社員の記述に躊躇が見られたりと、うまく回っていないのが現状といいます。人育てを根底に置き、社員の本音を引き出す工夫を幹部社員と試行錯誤しています。

同友会では、将来を描ける会社づくりや、若者の雇用が呼びかけられています。必ずしも賃金カーブに沿った成長が見られなくとも、社員一人ひとりに寄り添うことが重要だと、報告をまとめました。