活動報告

金融アセスだより(第133回)

もどかしい思い

最近、銀行の営業担当者と話をしていて思うことがあります。金融委員会で学んだことを質問しても、なかなか返答がないことが多くなってきたのです。

当初の担当者は、その場で回答をくれる非常に優秀な方でしたが、担当が代わる度に、質問をしても的外れな回答が目立つようになり、最近では回答すらもらえない状況なのです。

最近の例では、金融庁の指導に対して、どのような変化があるのか聞いたところ、「わからない」という返答でした。どんな部分に変化があるかと重ねて聞くと、銀行の取り扱い保険との回答です。また、取引先企業の動向を聞いても、興味のなさそうな様子には驚きました。

新たな出会いに期待

そんな中、新たに取引先銀行を増やしてみました。2年ほど前に新店舗ができた銀行で、非常に熱心に営業に来ていたのと、会社の今後の対処のためにも増やしておく方が良いと判断したからです。

その銀行の担当者に話を聞くと、この地域の住宅ローンが1巡したので、企業向け融資の営業に回っているとのことでした。久し振りの借入れで、必要書類や重要説明項目などが増えており、そうした部分は金融庁からの指導によるものと思います。

住宅向けと企業向けでは融資の手続きが違うのか、手間取っている様子もありました。まだ若い営業マンでしたが頑張ってほしいと感じました。

これまで金融委員会で学んできたことで、自分の知識も徐々に増えていると思います。企業も選別される時代、銀行も選別が進むのかもしれないと感じるこの頃です。

(有)スクラムコミュニケーション  大野 健次