活動報告

東尾張支部4地区合同例会(11月15日)

脱・どんぶり経営
~会社の未来を自ら描く

自社を分析し、将来を展望する

伊藤 圭太氏  中京会計 伊藤圭太税理士事務所

何のための仕事か

明確な数字を基に事業計画を描こうと、80名の参加者を迎えて東尾張支部4地区合同例会が開催され、中京会計 伊藤圭太税理士事務所の伊藤圭太氏に報告いただきました。

伊藤氏はお金を稼ぎたいという思いで独立しましたが、先が見えずに「社会から必要とされていないのでは」という不安を感じていたそうです。そんな時に、ある経営者と出会ったことで、自分のためではなくお客様のために働こうと決意しました。

最初は経営指針を作ってもうまくいきませんでしたが、経理公開を行ったり、利益に対する考え方を伝えたりすることで、社員と思いを共有できる会社に近づいています。また、自社の強みを知るために、会社がどれだけ利益を出しているのかを、経営者の勘ではなく、数字で把握することが大切だと語ります。そして、ただ利益を追求するのではなく、何のために利益が必要なのかを社員と一緒に考えてほしいと述べました。

3つの視点で

伊藤氏は会社の計画を長期・中期・短期の3つの視点から考えています。長期で大きな夢を追い、中期で計画を立て、短期で行動をすることで結果が出やすいと気づいたからです。

どうしても残業が多くなってしまう仕事ですが、組織をつくり役割分担をすることで労働時間の短縮に努めています。また、短時間勤務制度の導入などで、子育て中の女性も働きやすい職場づくりに取り組んでいます。

利益を出すことは大切ですが、それだけではなく夢や働きがいを持てる会社にしたいというのが伊藤氏の思いです。現状、税理士だけでは解決できない問題もあるので、様々なことに対応できる組織をつくりたいという将来のビジョンを示し、社員と力を合わせて地域社会でさらに活躍できる企業にしたいという夢を語りました。

同友会で学ぶ中で自社の数字をきちんと分析するとともに、経営者として社員の幸せを実現し、会社の未来を共に描いていくという強い思いを持ってほしいと語り、報告を締めくくりました。