活動報告

金融アセスだより(138回)

金融機関を味方に

金融委員会は長きにわたり、中小企業金融に目を向けています。金融ビッグバンによる猛烈な貸し渋りに苦しみ、金融アセスメント運動を推進して国政を動かし、今日の事業性評価にまで至りました。同友会から運動を起こし、私たち中小企業の環境を自ら作ってきたと言えます。

同友会には優れた書籍や活動が多彩にあります。経営理念、ビジョン、経営方針、経営計画を策定する経営指針、そして採用、共育など。経営計画では具体的な資金計画まで加えることで、事業の実現性がより高まります。過去の数字を基に、経営者自身が事業改善計画を立て実行することこそ、企業成長を支え、金融機関を味方につけます。

金融機関や外部専門家とも連携しながら、経営者が理念を明示し、現場の意見を聴いて組織的な経営を行い、成長投資と新陳代謝を進め、稼ぐ力を向上させていくことが重要です。

金融委員会ではこれまでの歴史や運動を伝え拡げることにも重点を置きつつ金融知識を身に着け、人的担保に依存しない金融環境の改善を推進していきます。

日研工業(株) 出原 直朗