活動報告

東尾張支部 経営者の集い(5月17日)

社員と共に理想の企業に
~同友会を通じて経営者としての成長とは

坂野 豊和氏  (株)まるは

坂野氏の報告から経営者としての姿勢を考える

思いの継承

東尾張支部経営者の集いでは知多地区のまるは代表取締役・坂野豊和氏を報告者に迎え、ゲスト19名を含む98名が参加しました。

まるはは、南知多町豊浜を基盤に食堂や旅館を営んでいます。名古屋市や中部国際空港にも店舗を展開していますが、社員の思いを聞いてから出店することを心掛けているそうです。

坂野氏は仕事を1日も休んだことのない祖母の姿を見て育ち、自分もそんな人間にならなければと考えていました。祖母が大切にしていた考えは、現在も会社に受け継がれており、何か起きた時に立ち返る原点となっていると坂野氏は語ります。

同友会との出会い

坂野氏は会社の立て直しに尽力するなかで、社員との関係に悩んでいました。そんな時に同友会と出会い、人間尊重経営を知ったそうです。そして社員に何かをやらせるのではなく、社員が自主的に働くことのできる環境づくりに取り組むことが、経営者としての役割だと気づきました。

また、人手が足りないから募集をするという形を止め、経営者の理念を伝えた上で採用する方式に変更しました。社員に将来のビジョンを伝え、社員と思いを共有することが、働きやすい環境づくりにおいて重要だからです。顧客だけでなく社員の満足度も高められるように、様々なことに今後も取り組んでいくと意気込みを語りました。

地域とのつながり

社内の関係だけでなく地域での組織活動も非常に大切だと、坂野氏は語ります。地域での役目を引き受けることで、新たなネットワークや信頼関係が生まれます。

また、昔からのお客が子どもや孫を連れてきてくれるので、「地域から必要とされる企業としてこれからもがんばりたい」と述べました。

坂野氏は、社員と思いを共有することは、中小企業だからこそ実行できると語り、報告を締めくくりました。

多くの参加者を迎え、東尾張支部の今期の活動を勢いづける経営者の集いとなりました。