活動報告

金融アセスだより(第141回)

金融の知識を深める

私の会社は中村区で海苔問屋を営んでいます。数年後に事業承継を控える中で、良い会社、良い経営者になるために学びたいと思い、2年前に同友会に入会しました。同友会は自主的に学ぶ場であることを教えられ、今期は金融についての知識を深めるために金融委員会に参加しています。

様々な専門用語が飛び交う中で、委員の皆さんの話す内容がまだよく分からない状態ではありますが、地域の金融機関に求められていることは「地域密着型金融(リレーションシップバンキング)」「コンサルティング機能」「事業性評価」であり、その実現に役立つツールとしてローカルベンチマーク(以下、ロカベン)を知りました。

良きパートナーに

ロカベンは、企業の経営者と金融機関・支援機関の双方が企業の経営状態を把握し、同じ目線で対話を行うための基本的な枠組みです。「財務情報」と「非財務情報」に関する各データを入力したツールにより、企業の経営状態を把握してその変化に早めに気付き、早期の対話や支援に繋げていくものです。

昨年受講した指針講座で学んだことや、経営指針の策定にあたって考えたことが「非財務情報」に活用できることが分かり、同友会での学びが繋がっていることを実感しました。

先日、弊社のメインバンクの支店長と面会し、現在の事業と今後の方向性を伝えました。自社を永続的に発展させるために、弊社は大きな変革を迫られています。一時的に赤字決算になる可能性がある中で、金融機関と良きパートナー関係を築くために、ロカベンを活用し、弊社の経営状態や長期的な事業への取り組みについて知ってもらい、事業性を評価していただけるよう努めていきたいと思います。

(株)坂井海苔店  坂井 宏