活動報告

金融アセスだより(第144回)

信用保証制度を学ぶ

愛知県信用保証協会への訪問見学会が開催され、「事業性評価」に伴う「信用保証制度改革」の内容と取り組みの進捗度合いについて、経営支援部の担当者からお話を伺いました。

企業のライフステージに応じ、民間の金融機関による支援と役割分担を明確にした保証協会では「創業」「再生」「事業承継」「危機災害時」における支援が強化されました。一方で、同協会を利用する中小企業6万社に対し300人の職員で対応するため、通常は決算書を中心とした書面審査でしか応じられないという現実もわかりました。

青同会員と金融課題

私の所属する青年同友会では自社の金融課題を話題にすることが少なく、理由としては、現社長と決算書を共有できておらず、現場仕事に追われて財務情報に目を通す機会がないことが挙げられます。そのためか、会社の中心的役割に加わり、いざ自社の決算書を開くと「多額の残債務や、半年先が見えない資金繰りを目の当たりにした」というような話を耳にします。

青年経営者は、好景気の中を駆け抜けてきた世代を親に持ち、当時の大きな出資や新規事業への挑戦の余韻を受け継ぐ世代です。決算書や会社の財務情報をパンドラの箱のままにしていては、問題への着手も後手に回りかねません。

手の打ちようが無くなる前に、金融知識を深めていくべきだと考えます。経験も知識も豊富な先輩経営者の胸を借りながら、共に成長したいと思います。

(株)松屋コーヒー部  河合 佑哉