活動報告

労務労働委員会「賃金規定を学ぶ」(10月10日)

時代の流れに応じて

谷口晋介氏  谷口鋳工(株)

社員の気分や感情を汲み取り、より良いものへ

労使紛争を乗り越えて

10月度の労務労働委員会では「賃金規定」について、谷口鋳工代表取締役の谷口晋介氏に報告いただきました。

谷口氏が社長に就任したのは2009年の1月でした。当時はリーマンショックの影響もあって売り上げが大幅に減ったため、社員の賃金や賞与に影響を及ぼしたといいます。

すると社員の不満が徐々に蓄積されていき、何度か労使紛争が起きてしまいました。そうした際に谷口氏は労務労働委員会で相談し、学びながら少しずつ解決していきました。

老舗企業としての課題

創業98年を迎える同社は、時代の流れに応じて賃金規定を変更してきた歴史があります。かつては週休1日だったのが週休2日が主流になってきた時に、日給制で働いた社員は実働時間が減るため給与にも影響がでます。

先代の社長はそうした社員の給与をなるべく減らないように工夫したのですが、それが現在は形骸化してしまっているといいます。給与規定を長年変更していないことで、社員の入社時期によって給与体系が異なり、給与の計算方法が混在しているのが課題と谷口氏は語りました。

血の通った規定に

代表に就任してからしばらくは、ワンマン経営ですべて自分で決めていたという谷口氏。現在は総務や営業、製造などの責任者である6人の社員が、少しずつ成長してきたといいます。社員の話などは各組織の責任者が聞いて、気分や感情を汲み取るようにし、理屈で答えないように心掛けているといいます。

最後に谷口氏は、労使の良好な関係が根底にあって初めて給与規定は血が通ったものになると語り、「課題は多く残っているが、社員と向き合いながらより良いものを目指していきたい」と報告を締めくくりました。