活動報告

【広報部会】マスメディアから見た情報(1月30日)

地域と共に歩むFM局

吉田 有夫氏  FMいちのみや(株)会長

地域FMの存在意義や情報伝達のあり方を考える

地域FMの存在意義や情報伝達のあり方を考える

地元市民の安全を守る

今回の広報部会は一宮市で開催され、FMいちのみや会長の吉田有夫氏を迎えて、「マスメディアから見た情報~地域と共に歩むFM局」というテーマで報告をいただきました。

吉田氏は退職後、地域のために何かできないかと考えていたところへFM局開局の話があり、準備に携わることになったそうです。会社設立は難航していましたが、奇しくも東日本大震災が発生。これを機にコミュニティFMの重要性が見直されることとなり、中小企業や個人を中心に出資金が集まって、2013年1月より愛知県内として9番目の開局に至りました。

そのような経緯から、FMいちのみや設立の目標は、(1)市民の命と安心・安全を守る、(2)一宮を元気にする、(3)一宮の郷土愛や地元愛を高める、(4)市民の誰からも愛される井戸端放送局を目指すというものです。現在の放送内容としては、行政などと連携した地域の防災・減災への啓蒙番組、イベントのお知らせや元気な企業・個人を紹介するなど、地域を意識した特色ある構成になっています。一昨年の大雨の際にはすぐ現場に向かい、洪水や交通情報など、大手ラジオ局ではカバーしきれない、地域にとって信頼できる有益な情報提供ができたそうです。

信頼できる情報源へ

グループ討論は、「メディアと支部や地区、メディアと自社」というテーマで行われました。FMいちのみやの番組に出演した経験を持つ会員からは、出演の経緯や番組内容など興味深い発表がありました。しかし、全体としてはまだ各地区や支部においてマスメディアとのかかわりが少ないようです。

インターネットなどの普及により、信憑性やモラルのない情報が氾濫する昨今、地域のもっとも信頼できる情報源として今後、コミュニティFMの存在感は高まるのではないかと感じます。広報部としては斬新な取り組みとなった今回の部会は、これからの活動や方向性において、とても意義あるものになりました。

(有)こだわり農場 鈴木  鈴木 晋示