活動報告

【広報部会】新年度方針と2015年度を占う(2月27日)

広報部員として、どう伝えるか

加藤 明彦氏  エイベックス(株)

体験したからこそ、同友会らしい黒字企業づくりの大切さが伝わる

体験したからこそ、同友会らしい黒字企業づくりの大切さが伝わる

同友会らしさを味わう

代表理事の加藤明彦氏を迎え、愛知同友会の新年度方針を、自身の体験も交えてお話しいただきました。

毎年の方針で掲げられている「同友会らしいとは、労使見解に基づき、『人を生かす経営』を実践すること」であり、それは(1)経営者の姿勢・覚悟、(2)経営指針に基づく経営、(3)経営指針の共有・共育、(4)地域での存在感の4つとなります。このうち経営者の姿勢として、人を人(人格)として認めること、相対(平均点)評価から絶対(人格)評価へという話がありました。

相対評価で「できる人」と認められると放任され、尻を叩かれることがなくなってしまい、なかなか成長しなくなるといいます。また、「できる人だけで会社は育つのか」という問題提起から、「同じ仕事をするにしても、5段階評価で2しかできない社員もいれば、4までできる社員もいる。各社員が自分で立てた目標の達成感を味わい、それを経営者が認めることが大切」と語りました。労使見解の原点でもあり、社員の働きをどのように評価するかを悩んでいる会員には、非常に興味深い内容だったと思います。同友会内での役と同様、社内でもそれぞれに役割があり、その中で果たした役割を評価していく。社業と同友会は不離一体ということの好例と感じました。

地区を活性化するには

グループ討論では、各地区のトピックスを持ち寄っていただきました。新地区の立ち上げについて、来期に予定されている方、再来期に向けてその準備をしている方、数年前にその経験をされた方がいたこともあり、地区間の違いを感じました。また、活性化している地区は増強意識が高く、何らかの変化を求めている一方で、活性化へ向けて奮闘している地区は、「課題が多いなかでも、現状を変えていこうとしている」との発言もありました。

活性化するには、グループ会などで真の経営課題を見つけ出し、学び実践して、会社を良くしていくこと。それが同友会で言う「語り部づくり」であり、同友会の活動方針をしっかりと実行に移せている地区が活性化していると感じました。

最後に、愛知同友会の理事を報告者として招く場合、謝礼が不要になったと伝えられました。趣旨目的に沿う報告者が地区内に見当たらないときは、経験豊富な理事の方にお願いしてみてはいかがでしょうか。

安藤不動産  安藤 寿