活動報告

第17期役員研修大学 第10講座(2月20日)

「同友会らしさ」とは何か

高瀬 喜照氏  (株)高瀬金型

報告する高瀬氏

第17期役員研修大学・第10講座では、組織部門担当副代表理事の高瀬喜照氏に報告いただきました。

自身の価値観を磨く

樹脂成型の金型加工業を営む高瀬氏は、かつて「社員は自分から動いてくれない。言われたことしかやらない」と思っていたといいます。しかし、インターンシップや新卒採用を通して、社員が悩みながらも少しずつ成長し、顧客からあてにされる人間になっていく姿を目の当たりにし、「人は成長していく」ことに気付きます。社員と一緒に人生を送るうちに、社員がひとりの人間として成長し、会社が世の中の役に立っていくことに、経営をする意味を見出すようになりました。

「同友会らしさ」を言葉で表現することは難しいと高瀬氏は語ります。なぜなら、「同友会らしさ」とは、学びと実践を繰り返すことによって、生まれてくる「価値観」だからです。

中同協元会長の赤石義博氏は、「全社一丸体制」の原動力は「生きる(民主)、暮らしを守る(連帯)、人間らしく生きる(自主)」をめざすことだといっています。高瀬氏も、「自社の実践を同友会で話すと新しい気付きや学びが得られ、またそれを実践する」というサイクルを幾重にも繰り返すことで、「自主・民主・連帯」が腹に落ちてきました。そのためにも、同友会で多くの経営者と討論を重ね、自身の価値観を磨いていく必要があると訴えかけました。

最後に、データラインの馬場慎一郎氏は、「学びを実践する中で新たな気付きがあり、感じる『同友会らしさ』は変化していく。自分の中の『同友会らしい』企業づくりを深め、実践し、腹に落としていくことが重要」と話し、本講座のまとめとしました。