▼新年度がスタートして早１カ月が経ちます。リフレッシュできた人、逆に疲れ切った人、それぞれいることでしょう。４月に入社した新入社員も合同入社式、新入社員共育研修会、社内研修を経て現場で仕事に携わり、少し慣れてきた頃だと思います。１カ月前には、どきどきワクワクしながら会社に初出勤し、早い人は初任給も頂いた方、そして自分の理想像と現実とのギャップを感じ始めている人もいるかもしれません
▼４月に行われた新入社員共育研修会は、教えられたことはしっかり行える参加者が多かった一方で、心は非常に弱く、遅刻をして叱られただけで泣き出す人もいました。しっかり褒め、目的を詳しく説明してあげれば確実に成長していくのではないかと感じます
▼働く意味を理解し、仕事をすることや同僚や仲間と会うことが楽しい。やりがいのある仕事に取り組める。一生懸命に教えた後輩ができることが増えて育っていくのが嬉しい。社内の雰囲気が明るいなど、多くの社員はそのような企業を希望していると思います
▼人材育成こそ企業発展の原動力であり、社員を育てる教育力格差が企業格差となります。だからこそ、経営者が自ら率先して学び、その学びを社内に取り入れ、誰もが入社したくなるような魅力ある企業づくりを目指すこと。それが私たちの役割だと思います
▼経営者が学び成長することが社員、企業の成長にも繋がり、それが同友会のいう「共に育つ」の根幹です。新入社員の素直に学ぶ姿勢から、私たちも「人が育つ」ことの原点を考える機会としていきましょう。
前共育委員長 苅谷 邦彦
