活動報告

第19期共育講座 第5講座(9月28日)

生きがいを持てる社風づくり

高瀬 喜照氏  (株)高瀬金型

働くことを通して人生を豊かに

第19期社員と学ぶ共育講座(33社、100名が参加)第5講座・高瀬喜照氏の報告を紹介します。

仕事に誇りを持つ

弊社は金型の製造から始まり、今では射出成型で自動車部品や医療関係部品の製造まで行っています。父が機械を動かしている姿を見て育ち、ものづくりに興味を持ちました。高校を卒業して金型工場に勤めた後に、父から会社を継ぎました。

現在は定期採用にも取り組み、社員数は100名ほどになりました。外国人や障害を抱えている方もいます。一人ひとりが様々な考えを持ちながら働き、社員がお互いに認め合いながら働きがい、生きがいを持てる同友会の目指す「人を生かす経営」を実践しているところです。

経営者として最も大切なことは、自分の仕事に誇りを持つこと、社員の生活を守ることです。社員にも、いかに自社の仕事が社会の役に立っているかを伝えています。それを自覚することで社員も誇りを持って働くことができ、自主的に様々なことを学び、技術力も向上していきます。

どう生きたいか

経営理念は会社の生き方です。また、理念や方針を明記した経営指針を作成するのは経営者の責任です。経営者自身が経営理念や会社の目指す将来像を社員に語り続けることで、経営理念の浸透した社風ができてくるのです。

自社では社員に、どのように生きていきたいか考えてもらっています。最初は漠然とした答えしか返ってきませんが、働くことを通じて次第に明確になり、成長していく姿を見ることが、経営者としての喜びになっています。

社員の皆さんは、会社で働くことが目的になっていないか。働く中で、自分の人生をどれだけ豊かにしていけるかが本来の目的です。意識的にどう働きたいか、どう生きたいかと考える機会を設けるのは、経営者の仕事です。社員の人生に責任を持ち、一人ひとり豊かな生活を送ることができるよう、良い会社づくりに励んでいきましょう。