活動報告

どうゆうき

▼日頃、同友会で学んでいると、創業者の方は誰に言われなくても「会社を起こす」という気持ちが表れることで、いろんな覚悟が感じられ、尊敬します。私は後継者で、生まれながらに跡取りとして育てられました。しかし、弊社の社長は私の夫になる人と知った時、私は跡取りを産むためだけにこの家に生まれたのだと解り、びっくりしたことを今でも忘れられません

▼最近では父から娘への承継を目にすることも増えてきましたが、私は、つい数年前まで会長(父)の言いなりでした。私自身、社長の仕事はわからなかったし、覚悟どころかすべてを父のせいにしていました。今思うと、何を同友会で学んでいたのかと恥ずかしい限りです。生まれながらにして会社があるということは、先代がきちんと繋いでくれたからです。その思いを次の後継者に繋ぐのが私の務めだと思っています

▼会社を維持するだけでなく発展させながら繋ぐ。このことに気づいたのは、同友会活動において女性経営者たちの切磋琢磨する姿勢を見たからです。自分では覚悟しているつもりでも、自身への甘えばかりが見えています。数年前、父に従業員の至らぬ点を指摘され、つい感情的になり「社員の悪口だけは、私の前で言わないで」と反発した時、改めて私は社員のおかげで経営者として生きているのだと思いました

▼同友会で学ぶことで気づき、実践し、会社を維持発展させていく。自社の夢の実現のためには真摯に学び、取り組んでいくことが必要で、そこにこそ同友会で学ぶ意義があると思います。

女性経営者の会代表  佐野 和子