活動報告

どうゆうき

▼愛知同友会では毎年8月下旬に大学3年生を対象にしたインターンシップが行われます。2週間という短い日程ですが、インターンシップ生の変化には驚かされます。当初の不安な表情が、研修の終了する頃には、何かをつかんだ自信をうかがわせる表情に変わります。研修終了後にまとめられる感想文からは、先輩社員の指導や働くことの体験から、新しい価値観やものの見方を見つけたことが読み取れます

▼同友会のインターンシップでは、学生が出社する初日に経営者自らが経営理念を語るよう求めています。経営者と学生が、「なぜ働くのか」「何のために生きるのか」を共に考えるためです。今の学校教育の中だけでは、これらは決して答えの得られない課題です

▼歴史の中で学校教育は、その時代ごとに方向性が幾度も修正されてきました。ある時は軍国主義的な方向に、またある時は経済成長を優先する方向に、そして学歴偏重社会から生まれた受験を優先する教育などです。今、先の見えない時代の中で、人間性を回復する本質的な教育が求められていると思います

▼現在の「格差社会」「少子高齢化」の問題にしても、経済的な対応だけでは解決しません。人間性を高めた「共育」なしには解決できない人間そのものへの本質的な課題です。これらを解決するには長い年月がかかります。だからこそ10年、20年先の時代の主役となる若者を社会全体で育てる「共育」が大切なのです。いつの時代も社会の最大の財産は「人間」です。同友会のインターンシップは、人間尊重経営を目指す同友会運動の魂といえます。

副代表理事  高瀬 喜照