活動報告

どうゆうき

▼愛知同友会において、「経営指針書を作成し、人を生かす経営を実践する」ことは当たり前になりつつあります。それは、経営者の適切なリーダーシップの下で、労使が力を合わせて強い体質の企業づくりを目指すということを意味します

▼しかし、形式的に指針書を作ると、経営者の1人よがりの作業命令書になったり、想いのみ先行で具体性のない夢物語になりがちです。それで「うまくいかない指針なんて不要」、という人も出てきてしまうのが現実です。今年度、指針入門編の第1講に「人を生かす経営~労使見解」を組み込んだのは、「経営姿勢の確立」こそ第一で、社員との信頼関係を築く出発点であると再認識するためなのです

▼一言で「経営姿勢の確立」と言っても、その答えは十人十色です。何をもって経営姿勢が確立できたと言えるのかを、ぜひ支部や地区、小グループで掘り下げてみてください

▼労使見解には盛りだくさんの金言があります。4ページには「新製品、新技術の開発につとめ、(中略)労働者の自発性が発揮される状態を企業内に確立する努力が決定的に重要」と書かれています。そうか、経営姿勢の確立にはこういうことが必要なのだと気づき、計画的に取り組んでいこうと心に誓うことが第一歩だといえます

▼経営を計画的に行うためには成文化された指針書が必要です。気づいた人から始めてください。そして周りに良い影響を与えられる人や会社を目指すのです。これから不安定で厳しい時代が続いても、主体性と連帯の力で1社1社が光り輝く存在になりましょう。

経営指針推進本部長  山田 健雄