活動報告

産学連携「変化と慣性のなかで」

愛知淑徳大学「中小企業を学ぶ」講義

最終講義では講師4名全員でパネル討論(7月28日)

変化への対応

愛知淑徳大学では「中小企業を学ぶ」講義(5~7月)が開催され、会員4名が講師を務めました。担当の浅井敬一朗教授から、中小企業の担う役割やその課題、産業政策の変遷の説明があり、それを受け連続講義が行われました。

第1講義は「中小企業憲章」について、城所真男氏(重機商工)より、憲章の理念や閣議決定に至る道筋、自治体の施策の変化とその対応について説明がありました。

第2講義の佐藤祐一氏(羽根田商会)からは、企業の事業内容、ビジネスモデルや戦略が話され、成長戦略の策定が学生に課題として出されました。

第3講義の明石耕作氏(トヨコン)は、事業継承と若手社員の成長をテーマに、事業領域の設定に際して自社の事業領域の再定義を経営理念に盛り込み、従業員に対して変化への対応を促した事例を紹介しました。

第4講義の倉田満美子氏(ラッシュ・インターナショナル)は、働くことの意味と、採用者の立場から、「自分の意見を持つことと、自分の意見しか見ようとしないことは違う」というメッセージを学生に伝えました。

パネル討論で「働くとは何か」を語る倉田氏(右端)

最終講義では、講師4名全員でのパネル討論が行われました。そこでは、経営戦略において変わり続けることの重要性と、自分らしく働く場としての中小企業の魅力が語られました。

また「働くことと就職することは違う」「働くことを通じて人間は成長することができる」「主体的に生きる中で、どう働き、学んでいくか」など、生きること、学ぶこと、働くことの繋がりを示唆する内容でもありました。