活動報告

東三河支部 経営者の集い「なぜ同友会が必要か」9月25日

経営者に必要な学びとは何か

辻 直樹氏  (株)マイシン

社員目線を忘れずに経営を行う

絶対に良い会社にする

東三河支部経営者の集いでは、豊橋南地区所属でマイシンの辻直樹氏を報告者に迎え、ゲスト9名を含む総勢88名が参加しました。

辻氏は同社にドライバーとして入社し、血縁関係のない先代社長から後継者候補としての期待を受け、同友会に参加することとなりました。「同友会の3つの目的」を聞いた時、当時の会社をもっとよくしたいという強い衝動に駆られたといいます。

同友会で学び、同業の先輩会員の経営方針書に刺激を受け、「絶対に自社を良い会社にする」という意気込みで取り組み、最初の経営方針書を作り上げました。今では毎年、全幹部社員の意見を交えて作成し、確実に自社が変わっていくのを感じています。

その後も様々な経営課題と向き合うたび、辻氏は「みんなにとって良い会社」を模索し、就業規則や賃金規定等、多くの改定および社内整備を行っています。

幹部社員との衝突

辻氏が強い想いから将来を期待していた幹部社員と衝突し、退職願いを出されたことがありました。自身と考えは違っても、会社を良くしたいと想う気持ちは同じであることに気づかず、相手への信頼や理解が不足していたことを辻氏は猛省しました。涙ながらの謝罪で翻意を促し、その社員は今では最重要ともいえる事業責任者となって会社を支えてくれています。

最後に辻氏は参加者に向けて会社は誰のものかを問いかけ、株主や社長のものではなく「社員みんなのもの」であることを強調しました。1社員から他人承継して代表となった辻氏だからこそ、社員目線で「この会社に入ってよかった」と言われる会社をつくっていくべきという強い信念がうかがえます。そして例会の場で「学ぶ」だけでなく、貪欲な姿勢で経営課題を見つけ、自社に持ち帰り実践し、会社を良くしていってほしいと締めくくりました。

グループ討論では、多くの経営者から主に「人」に関する悩みや課題などが語られました。経営者同士が自社の経営課題について討論できる場として同友会の必要性を感じることのできる有意義な例会となり、ゲスト3名の入会宣言も飛び出し、盛り上がりました。

(有)大同精機  福住 広