どうゆうき


▼昨年、全国の同友会から呼ばれ、各地を訪問する機会が多くありました。同友会が全国津々浦々まで広がっていることを実感すると共に、同友会運動のすごさをも再認識しました。どこに行っても会員はまじめによく勉強をしていますし、互いに謙虚に学びあうという姿勢がひしひしと感じられました。特に中心役員の人達が同友会理念をよく理解し、実践している姿に感激しました
▼バブル崩壊以後ほぼ10年が経過し、あらゆる業種・業界での変革が進んでいます。大量生産・大量消費・大量廃棄の経済構造はいよいよ立ち行かなくなっています。中小企業は今までこのスタイルの中に組み込まれ、大企業を頂点としたその裾野を形成することで、生きてこられました。特に地方都市に行きますと○○企業の城下町として栄えてきた歴史がありましたが、今これが崩れかかっており、都市の衰退が起きています。自分たちの地域は中小企業家自らが中心になって守らなければどうにもならない時代に突入しているのです
▼地方の同友会では特に、何とか自分達で地域の活性化をしようと努力をしている会員の姿に多く接することができました。行政も巻き込んでの運動を展開しているところもありました。愛知同友会もビジョンの中の旗印の1つとして「地域社会と共に歩む中小企業づくり」を掲げています。会員の皆さんが自社の経営と重ねて、地域社会のことにも取り組むことが求められる時代がやって来ています。このことを新年にあたって、支部や地区の活動の中で中心的に取り組むべきテーマにしていただきたいと思います。

代表理事 鋤柄修