第29回女性部総会2月26日
芸術も経営も心が通わなければ感動はない
浅井大美子氏琴・三弦生田流・会主

経営に携わる女性の輪を広げましょう
女性部会は21世紀の幕開けに三十周年を迎えます。今回の総会は20世紀最後の総会であり、30周年の前年の総会であると言う意味で、これまでになかったいくつかの変化がありました。男性参加者がこれまでは鋤柄代表理事1人だったのですが、今回は副代表理事の高岡正昭氏、地域活性化委員長の田中亨氏と3人に増えたことなどです。記念講演の講師の浅井さんの高名に引かれた点もあるのでしょうが、メンバーもまわりの方々に声をかけ、16名のオブザーバーを含め、総勢45名の参加者となりました。総会では、(1)昨年に引き続き「経営における自らの役割を明確にし、その役割を果たそう」を年間テーマとする、(2)地域に密着し、学びのある参加しやすい例会づくりを行う、(3)経営に携わる女性の輪を広げていくなどの年間方針を確認しました。
さすがに第一人者
記念講演では、お話しのほかに琴の生演奏があり、琴の音が突如、大空を吹き渡る風になり、囲炉裏を囲んでの暖かい家族の団欒になり、音楽の持つ力にすっぽり包み込まれました。さすがに、第一人者と言われる方は凄い!琴の演奏を通じて世界各国での人とのめぐり合いの体験が、講師の浅井さんより、やさしく語られました。演奏とお話にとても素直な気持ちになり両親の事、自分の子供のころなどを思い出し胸が熱くなり、自然に涙が出てきました。ふしぎですね。人としてのやさしさ、思いやり、言葉の一言ひとことがどんなに大事であるかが心にしみました。
この気持ちを忘れずに
ご自分の仕事を「講演料が安いからといって手を抜けばどれだけの努力をしていても、手を抜いたレベルに落ちる。高いからと言って一挙に練習し、いい演奏をと思ってもそれは無理なんです」と語られた言葉がズキンときました。この気持ちを忘れずに、お客様に対し、従業員とコミュニケーションしていけたら、きっとすばらしい会社になりますね。懇親会でも沢山の童謡を演奏していただき、みんなで歌いました。忘れかけていた日本のよい所を、もう一度見直し、次代の若者に伝えていかなければと思い、今から生まれてくる孫に童謡を歌ってやるのを楽しみにしています。(有)大阪電気工業小林昭美(総会実行委員長)