青同連帯の精神で会員企業の復旧に(9月14日〜17日)
「奉仕だとか義務だとかという発想からでなく、自分たちのできる範囲は限られるけれど、少しでも早く困っている仲間のお手伝いができたらという純粋な気持ちが、みんなを動かしたのだと思う」(崎山)
○予想以上の泥の中で 崎山健二富士印刷(株)(名古屋第二青同)
9月16・17日の両日、第2青同の有志8名が2班に分かれて、A社の復旧の応援に行きました。A社は新川の堤防が切れた場所から100メートルくらい上流にあり、1.7メートルの水かさとなりました。工場前で水が渦を巻き、シャッターが破壊、13日まで水がひかなかったそうです。16日はあいにくの雨、予想以上に泥の量が多かったのと、何の資材を用意したらよいか手探り状態でしたが、工場内の清掃作業を行い、翌17日との両日で、3カ所の工場のうち1カ所が、翌日から操業ができるようになりました。しかし、まだ2カ所の工場の泥や水を完全に出すことができず、新聞報道でもあったように、ごみの処理がなかなか進みません。18日に尾張北青同の方が処理に来て、金属は回収されました。限られたスペースにゴミと必要なものとが混在していることが、作業を遅らせる原因かもしれません。
●想像を超えるゴミの山
中小田井の交差点を左折して、古城の交差点に向かう道を走ると、ここが1週間前には腰より上まで冠水していたとは思えないほど、片づいていました。しかし、一本道を入るとそこは想像を越えた光景が。屋根まで泥をかぶった車や、濡れて使い物にならなくなった畳や家具、電化製品などのいわゆる災害ゴミが道にうずたかく積まれていました。近くの会員B社は17日も出社して一階を掃除、5時過ぎまでかかったそうです。またC社は昼過ぎには掃除が終了しましたが、床がはがされ、コンピュータは使用不能、書類のほとんどが水につかるという被害を受けました。まだ完全復旧にほど遠いと思いますが、各社復旧に向けて、がんばっていきたいと思います。
○「早く復旧してほしい」鷲野守彦丸太衣料((株)名古屋第三青同会長)
9月17日、有志7名で、第3青同OBのDさんの会社へ、災害復旧作業の手伝いに行きました。2メートル近い水に浸かった傷跡はひどく、災害から5日以上たっていましたが、ようやく建物の中の後片付けが終わった程度で、工場内の機械もそのまま、大型冷蔵庫も故障したままの状態でした。Dさんの会社に着いて、まず、あまりの被害の大きさにびっくり、会社の被害状況を見る余裕なく、すぐに復旧作業に取りかかりました。私達の作業は外に山のように積んであるプラスチックコンテナの洗浄で、すべてが泥水で汚染されていました。コンテナの小さな目の中にも泥が詰まっており、一個をきれいにするのにかなりの時間を費やしました。(1時間で数個程度)みんなで黙々と作業に徹しました。朝の10時より夕方6時まで、食事以外の休憩とらず少しでも早く復旧してほしいという思いの一心で…。社員さん、Dさんの高校時代の友人、私達有志、そして青同OBで、全体の5分の4までコンテナの洗浄を終えることができました。しかし、川が氾濫して浸入した水ですので、泥を多く含んでおり、食品会社だけに食中毒などの危険もあり、洗浄作業は今後も時間のかかる作業になりそうです。
○尾張北青同
16日午前、尾張北青同会員とその社員約20名で、被害のひどかったE社の清掃作業を行いました。同じ地区の産廃業者二社の産廃処理作業車が大きな効力を発揮。また前日の15日には、名古屋第一青同、尾張北青同の皆さんにより、倉庫から腐敗した製品がすべて外に出されました。
○名古屋第4青同
16日午後、E社の清掃作業を終了した尾張北青同10数名が、やはり被害の大きかったF社で合流。既に14日頃から第四青同の会員により随時清掃。17日も第4青同会員での清掃が行われました。