シリーズ広報委員登場(9)
価値ある出会いの場として
長谷川貞行(株)アルテック(安城・知立地区)

広報委員2年生です。委員長をはじめ、皆さん親切で個性的バイタリティーな方々ばかりで、大変楽しく勉強させていただいています。自分の地区のことしか頭になく、他の事に関心なかった私にも、同友会全体のことが少しずつ分かるようになりました。広報として、支部・地区にどう伝え、どう関わるかがこれからの自分の課題だと思っています。
●がんばっても努力した覚えがない
現在、数人でオーダーメードの電子計測システムなどの設計製作する仕事をしていますが、日々の仕事に追われ、ひたすら30年を駆け抜けて来た思いです。ふと気が付けば、妻と22歳を頭に、3人の子供がいました。顧客のため、商社のため、自分達のため、ただがんばってきたことに満足していました。同友会に入って発見!発覚?そうか、自分はがんばっては来たが、努力した覚えがまったくない。単に、目先の成果に満足し、運とか他人を当てにして生きて来たような気がしました。周りの皆さんは、経営も遊びも只者ではありません。何かにつけてマメに努力しているし、当然の結果かもしれません。私にとっては異星人的存在でした。
●同友会は、活用してこそ意味が
仕事をドラマと考えれば、失敗も,掛けた迷惑も,マイナスとは思いません。無機質な時代でも、所詮最後は皆人間です。顧客を巻き込み、ハッピーエンドなストーリーを描いて,幸運にも仕事が続いてきました。産業の隙間ニーズに寄生(本当は共生)し、成り行き任せで身軽に行くのも、零細企業の生き方かもしれませんが、同友会理念の中では肩身の狭い存在です。同友会は、活用してこそ意味があります。活動を通じて勉強させていただいていますが、それは目的ではなく,僅か(?)な会費で多くの方々との出会いの場を与えてくれる同友会こそが、私にとって価値ある存在なのです。
●オーディオは唯一、努力の証
ついでに言うと、事務所の二階に置いてある趣味のオーディオも、30年間冬眠したままです。ついぞ触った覚えがありません。100Wを誇った自作の管球アンプも、ビンテージ物かも?(他人から見れば単なるガラクタ)もう趣味に値しないでしょうが、まだ諦めたたわけではありません。青春のすべてを投じた、唯一、自分が努力した証です。まだ手遅れではありません。永い眠りから目覚め、何か努力できるものを見つけなけりゃ…。