障害者問題委員会(8月24日)
静岡同友会障害者問題委員会と交流
第11回障害者問題全国交流会(来年10月開催)を担当する静岡同友会の障害者問題委員会と愛知の障害者問題委員会の交流会が行なわれ、14名が参加しました。これは、障害者雇用企業を見学したいという静岡の要望に、愛知が応えたものです。
アスナ(株)にて
アスナ(株)(旧愛知萌食品(株))では身体・知的・精神の各障害をもつ人たちがカット野菜づくりの作業を行なっています。白衣に着替えて工場内を見学。口々に「説明されても、どの人が障害者なのか分らない」との声に、薗田社長は、「給料は作業効率分だけれど、それ以上のものを会社はもらっている。障害者を雇用する為にも会社がしっかりしなければ」と語ります。もっと聞きたいという人もいましたが、時間に追われ、次の見学先の信濃工業(株)に向かいました。
信濃工業(株)では
鉄工業を営む江尻社長は10年前、始めて知的障害をもつH君の雇用を決めた時、自分だけでは対応に行き詰まることを懸念して、福祉を勉強したYさんを採用しました。Yさんは、「最初は工場のみんなが、何か俺にできる事はないかと心配し落着くのに5年もかかった。後から身体障害者の方が入ってもできる事は自分で、必要な事は助けてと、声を出せるという自然な関係ができました」と報告しました。こんなスタイルもあるんだと感じ、障害者雇用というと全部自分で面倒を見る重いイメージがとれ、目の前が明るくなりました。
交流会で会いましょう
懇親会会場の「常いち寿司」へと駆けつけた静岡2名、愛知3名を加えて、交流が始まりました。「障害者に何かしてあげたい」「それは違う。自分も年を取れば障害者になる。その時してあげると言って世話をしてもらいたいか。世話をするのは当然。当然のことができる企業と経営者になるかどうかだ」と熾烈な意見が飛びかいます。「本当に今日が初対面の人たち?」「同友会ってすごい」「薗田さんの言いたかったこともこれなんだ」という声もかわされます。来年10月の静岡での障全交で今日の成果を報告しあいましょうと約束し、汽車の時間に追われ、散会しました。翌日、静岡のK実行委員長(板橋工機(株))からメールが届きましたので、紹介します。「私は障害者が雇用されている会社を訪問するのは初めてで、実際に働いている姿を見て胸が熱くなりました。心の底から湧き出る感動というか決意というのか上手く言葉では言い表せないものを覚えました。来年の10月24・25日の障全交を成功させることでお返しできるよう全力で頑張ります」(以上抜粋)(事務局服部)