創立40周年を迎えて 会長佐々木正喜
不況感が強まる中で
同友会会員の皆様、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。さて、昨年は21世紀最初の年として大きな期待をもって迎えましたが、その期待も無残に打ち砕かれ、月を重ねるごとに不況感が強くなってきました。森内閣にかわって、小泉純一郎新総理大臣が颯爽と登場し、これで不況脱出かと安堵しましたが、株価に現れたのは下落の一途でした。それに追い討ちをかけるように、アメリカでの同時多発テロ、狂牛病が発生しました。テロでは輸出に関係する企業や旅行業界の売上減、狂牛病は食品関係や外食関連に大きな打撃を与えました。愛知同友会が11月末に行った景況調査では、製造、流通、サービスが前回調査よりも落ち込んでいますし、次期見通しも決して明るいものではありません。
10万名を達成して
しかし、暗いことばかりではありません。昨年の七月から始めた「金融アセスメント法」制定のための署名運動は、12月20日、目標の10万名を達成することができました。同友会会員の皆様のご努力の結晶として、心から御礼を申し上げます。現在、北海道議会と道内119の市町村議会、埼玉県新座市議会、千葉県の習志野と松戸の各市議会が中小企業金融の円滑化に関わる「金融アセスメント法」法制化の意見書を採択し、内閣や国会に要請することになりました。この「金融アセスメント法」は愛知同友会の若い方たちの勉強会の中から発案されたものであり、いまや全国的な運動に広がっています。中同協では2月、通常国会に向けて全国の署名100万名を提出する予定になっています。
全国総会を7月に開催
今年7月、愛知同友会は創立40周年を迎えます。その記念として7月11・12日の2日間、全国総会を愛知同友会が担当し、名古屋国際会議場で開催します。既に企画が進められており、今後実行委員、グループ長などいろいろな役割などで皆様にご協力を頂くことになると思います。全県あげて愛知らしい総会にしたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。今年も景気については予断を許さない状況です。自立型企業づくりをめざし、どんな不況にも耐えられる強靭な経営体質をつくり上げようではありませんか。