どうゆうき

▼11月27日、神戸で中同協主催の「中小企業地球環境問題交流会」が開かれ、全国30の同友会から150名(愛知からは8名)が参加した。一昨年、「世界湖沼会議」を開催した滋賀県に続いて2回目の開催となった。記念講演では京都大学名誉教授の内藤正明氏が、「20世紀の社会は付け回しの社会で、会社で言えば減価償却なしで経営してきたようなもの。これから遡って引き受けなければならないが、だれが最終的に引き受け、誰が食い逃げするかということでしょうか」との問題を投げかけ、環境保全型の持続可能な社会で地球と企業を元気にしようと訴えた
▼続いて3つの分科会では、「同友EMS(環境マネジメントシステム)の実践」「『ワット神戸』の太陽光発電の取り組み」」「福島県須賀川料飲リサイクル倶楽部の『野菜クル運動』」等の実践事例が報告され、学びあった。2日目には実際に「ワット神戸」が設置している太陽光発電所を見学、技術アドバイザーを含む会員30名が新しい市場創造の取り組みを目の当たりにした
▼振り返ると、全国で最初に環境問題に先鞭をつけ、リードしてきたのは、愛知の「地球環境問題研究会」であったが、最近は開店休業状態が続いた。しかし今回の交流会を契機に、勉強会はもちろん、「オー・ネット」参加企業の広げや新発電システムに関する行政との交流、さらには食糧・農業問題などテーマを広げ、今年から再出発する。来年には第3回の全国交流会を「環境博」開催の愛知で開催するよう呼びかける。今後を大いに期待したい。

事務局長 福島敏司