天津友好訪問をして
「人民政府外事弁公室」との懇談会
福島敏司(愛知同友会事務局長)
8月10日、愛知・三重両同友会と天津市企業連合会・天津市企業家協会は、天津市内のホテルで「友好姉妹団体交流協定」の調印を行いました。調印式に続いて、「天津第一汽車」の工場見学、「天津市人民政府外事弁公室(対外友好協会)」との懇談会、「天津市経済開発区(TEDA)の視察等が行われました。「天津市人民政府外事弁公室」(天津市人民対外友好協会)は、天津市政府の外交部にあたります。懇談会では副会長の趙燕南氏が挨拶を兼ねて、天津市の紹介をされました。要旨は以下です。天津市はトヨタ、NEC、住友、UFJ、全日空など、日本の大企業のほとんどが事務所を置いています。ここの経済開発区は元塩田で、20年前は植物も何もない地域でしたが、現在では165%以上の成長を遂げています。天津市(県)は18区から成り立っていますが、中心市内は南開区、河西区、河北区など六区、沿海部には3区あります。トヨタの自動車生産工場もあり、電子関係の集積している区もあります。東側には国際空港や港があり、天津の港は今年1億3000万トンの取扱高を目標としています。アジアやヨーロッパへの陸上経路もあり、5年計画で、自動車、電子、冶金など5つの重点産業を定めています。中国の南の重要都市は上海ですが、北方の重要都市は天津です。「工場に入ると南の人は個別に努力しますが、北の人は一体となって努力する」というのは、トヨタの言葉です。つまり、労働者の技術的質が高く、ものづくりには適している都市なのです。貸工場もたくさん用意してあり、投資家のために経済貿易委員会や投資委員会は、許可が早くもらえるように努力しています。