どうゆうき

▼1962年に37名でスタートした愛知同友会も今年7月に43周年を迎え、2500名をこえる愛知県下有数の経営者団体となっています。これは創立会員の「中小企業発展のために」という志を受け継いできた、全会員の日ごろの努力の賜物です
▼ここ数年、愛知県や名古屋市など各行政機関、報道機関、そして他の経営者団体から同友会が大きな注目を浴びるようになってきました。行政機関からは、中小企業に関わる政策立案に対する参加要請や、いろいろな大学や団体からも講師派遣といった要請が数多くきています。こうした同友会の発展成長はまことに目覚ましいものだと思っています
▼しかし、このような期待にどのように私たちが応えていくかが、今更ながら問われています。改めて申し上げるまでもなく、同友会は第1に会員の経営体験報告を交流しあいながら、自社の発展に結びつけていこうとする会です。第2に経営者として尊敬される人物に成長し、第3には他団体とも協力しつつ、中小企業がおかれている経営環境の改善に努めていく、そのような経営者団体です
▼個々の企業は一人で成長発展はできません。その企業を取り巻く人々に、あるいは他の企業によって生かされているのです。かつて、「中小企業の存在そのものが社会問題」とさえ言われた時代がありました。「中小企業に光を(あてよ)」と声高々に叫ばれていました。しかし今、同友会3つの目的を実現に結びつけながら、「中小企業が光を(はなつ)」という立場に立てば、社会の同友会に対する期待に応えていけるものと確信しています。

会長 佐々木正喜