第6回新会員オリエンテーション
12月1日
「同友会で学んで、わが社はどう変わったか」
本間勇夫氏(株)マルトヨ社長(三河支部副支部長)
高卒社員が入社、自ら進んで入会
私は1954年生まれで、現在51歳です。工業高校を卒業後、ある電機メーカーに就職しましたが、単純作業の連続で体が辛く「一生やる仕事ではない」と思い、1週間で退社。その後、別の会社で家電のサービスマンとして5年間勤めた後、大手OA機器メーカーの協力会社として独立しました。1989年頃のわが社は、私と家内と他に社員1名でやっていましたが、高卒の新卒社員が入社することになりました。私は「社員教育も就業規則・賃金規定もない会社で、まともな社会人として育てることができるだろうか」と真剣に心配し、悩みました。そんな時、たまたま同級生の経営する会社で同友会の封筒を見て、紹介してもらい、すぐに入会しました。3月30日でした。私は自ら望んで入会したのです。
異業種仲間からパワーをいただく
同友会は異業種の経営者の集まりですので、本音の話を聞くことができ、自分も本音で話すことができます。同業の集まりではそういう訳にはいきませんが、同友会では冠婚葬祭の実務や社員教育、給与・賞与など、どんなことでも相談できる相手ができました。時には反面教師のような方もいますが、一人一人の会員から学ぶものはいくらでもあり、お話していると大きなパワーをいただくことができました。例えば、同友会の仲間が「給料袋に『ありがとうメッセージ』を入れている」と聞けば真似をし、社員の誕生日には自宅にケーキを配達すると聞けば、これも始めました。また、会議の進め方や経営指針の浸透・改善提案なども同友会で学びました。
常に思えば、いつかは叶う
まだまだ私の勉強が足らないものですから、皆さんの前ではっきり「変わった」とは言い切れません。しかし、経営指針の中に書いた企業をめざすということで、社員も育ってきています。会社の内容も「受注型」から「見込み型」に変わってきています。想いは書いて、常に思い続ければ、いつかは叶います。20年前、新卒で入社した社員は、ありがたいことに立派な戦力になってくれています。同友会がなかったらどうなっていたことやらと、本当にそう思っています。