政策要望プロジェクト
2月17日
新・支援施策学習会『匠の製造業(基盤技術)』
基盤技術を支える私たち中小企業
政策要望プロジェクト主催で行われた「新・支援施策学習会」では、報告者に中部経済産業局・企業育成総合支援室室長補佐の伊藤周広氏をお招きし、「中小企業への戦略的重点政策と将来の方向性」について説明いただきました。現在の日本の製造業において、国際競争力を下支えしているのは中小企業です。中でも燃料電池、ロボット、情報家電、自動車等、日本経済を牽引していく重要産業分野の競争力強化に必要な基盤技術(鋳造、鍛造、プレス加工、熱処理、めっき等)の大半を中小企業が担っています。しかし技術力とは裏腹に、中小企業が存続・発展・成長を続けていく上で、多くの問題点を抱えていることも事実です。
06年度施策の『1丁目1番地』
経済産業省や中小企業庁もこの点に注目し、中小企業への技術高度化支援として、2006年度に新施策「基盤技術を担う中小企業群に対する支援(サポーティング・インダストリー)」を打ち出し、06年度施策の『1丁目1番地』と称し、最重点施策としています。この「サポーティング・インダストリー」では、マーケットに近い川下の先端新産業分野の大企業に対し、基盤技術を供給する川上の中小企業群の位置づけが重要とされます。同友会内の製造業には高い技術を擁し、その施策に取り組むに値する企業が多く存在すると思われます。しかし、多くの経営者が現場で陣頭指揮を執っている中小企業にとって、自ら施策に取り組み認定を受けるための作業は、非常に困難であるのが現状です。
『ガイドブック』やインターネット活用
学習会では、「その必要性と、国が中小企業の重要性を認め、具体的な施策が出来上がりつつある事がよく理解できた」等の感想が寄せられました。この他にも、自社に取り入れられそうな施策が多くある事も認識していただいたようです。この学習会は1年後、2年後、自社に取り入れられそうな施策をよく認識し、多くの仲間と認定に向けて取り組んでいくもので、研究会的な場として今後も継続していきたいと思います。毎年、中小企業庁から発行される『中小企業施策利用ガイドブック』でおおよそのスケジュールを把握する事により、次年度自社に必要とされる施策も見出せます。また、インターネットでは最新の公募要領や公募情報を入手できますので、ぜひ、逐次チェックされると良いでしょう。
http://www.chubu.meti.go.jp/