どうゆうき

▼新緑がまぶしい季節になってきました。4月17日の定時総会も記憶に残るものとして無事に終えて、新しい年度を迎えました。木々の芽が再び新しくなるように同友会も何らかの形で、新たな芽生えをつくり出さねばと痛感しているところです。どんな新芽を作り出していけばいいのか。そのための第1歩は、「原点にかえって見つめなおす」ことから始めるべきだと思います
▼同友会は何を目的として活動をしているのか、「3つの目的」を含む「同友会理念」が何を言おうとしているのか、改めて突き詰めてみたいと思っています。幸いにも、各調査機関の景況調査では、「愛知の1人勝ち」などと言う言葉で言い表されているように、製造業を中心に好況を呈しています。もちろん、2極分化は愛知でも逃れられないことで、すべての業種、すべての企業が好調とはいえないのが現実ではあります
▼バブル景気崩壊から15年が経過します。あの不況時は社内のすみずみまで緊張感と危機感が行き渡り、自然に自社内の改善が進んでいきました。しかし「いざなぎ景気」を追い越すかもしれないといわれる昨今、どうしても緊張感や危機感が薄らいでしまいます。そして、好況に酔いしれてしまう傾向もあり、不具合や弱点が見えなくなり、改善を怠ってしまいがちです
▼好況と不況の周期は定まっていないにしても、景気の波は交互にやってきます。そして今の好況もやがて不況に転ずるかも知れません。その時のために今、企業と同友会は不離一体として何をすべきかを考え、行動しなければならない時だと思います。

会長 佐々木正喜