インターンシップ受入企業会議
中小企業の持つ教育力が今、必要です〜今年は学生108名(17大学)が51社で研修
7月27日
インターンシップ受入企業会議が7月27日に中小企業振興会館で開催され、受け入れ企業の経営者や派遣大学の担当者など74名が参加しました。9年目を迎える今年のインターシップは、108名の学生を51社が受け入れという過去最大規模となりました。また、今年度より、名古屋工業大学大学院や名古屋市立大学、名古屋文理大学が新規に参加することになり、派遣大学は17大学となりました。
産学連携で若者を育てる
冒頭、加藤明彦氏(産学連携プロジェクト長)より、地域の教育機関と連携する組織として、「産学連携プロジェクト」を立ち上げた経緯が報告されました。また、通常2週間の研修に加えて1カ月間という長期研修の実施も紹介され、今後、大学と地域の中小企業家がより深く連携し、若者を育てていく必要があることを確認しました。
中小企業の教育力に期待
続いて愛知淑徳大学の上原衛教授が報告されました。学生の能力が多元化、多層化している中で、ゆとり教育、専門学校化など大学がかかえる様々な問題のなかで、インターンシップへの期待が語られました。また、経営者が直接学生に経営理念を語りかけることにより、学生は生きがいや働きがいを実感できるようになるとも言います。さらに、大学内でも同友会と同様に「コミュニティ・コラボレーションセンター」という産業界と連携する機関が発足したことも、あわせて紹介されました。
中小企業の魅力を伝える運動
学生は、依然として大企業を志向する傾向があります。しかし、大企業も中小企業も共に、その実態を知らないまま就職活動に入っているのが現状です。同友会の取り組むインターンシップは、中小企業の魅力と役割を正確に学生に伝える社会教育運動ともいえます。 働くとはどんな事か。地域で雇用と文化を担っているのはどのような企業か、未来を見つめていこうというまとめで、閉会となりました。