金融アセスだより
第5回
金融再編の最中に提唱
1998年、私達中小企業は貸し渋り、貸し剥しに直面しました。企業の倒産件数も増加し、敬遠しがちな金融についてもしっかり学ばなければと学習会を重ねました。調べてみると個々の企業の自助努力だけでは限界があり、金融システムの公共性と透明性が必要であるとの結論が出ました。そこで、立教大学経済学部の山口教授と共に、アメリカの地域再投資法の日本版として金融アセスメント法を作ったのです。この法案の立法化に向け、勉強会を重ね、地域の経営者や住民に語りかけました。そして、金融アセスメント法の制定を求める請願署名を、県内13万人、全国101万人分集めることができました。更に愛知県議会をはじめ、各市町村議会に意見採択され、愛知県では39の市町村、全国で1004の市町村において意見採択される結果となりました。この金融アセスメント法には2つの意味があります。一つは金融機関に対して(地域経済における)公共性を訴えることであり、もう一つは我々中小企業が襟を正し、金融機関と良好なコミュニケーションを取ることです。
ものを言う経営者に
私達同友会では、「良い会社を作ろう、良い経営者になろう、良い経営環境を作ろう、」という3つの目的を達成するため、この金融アセスメント運動を推進すると同時に、金融に関する勉強をしてきました。かつてのように、金融再編の動きが始まる前に準備しなければなりません。そこで今回、「大いにモノを言う経営者になって、自社の格付けをアップさせよう」をコンセプトに、中村中氏を講師にお招きして、金融アセス推進プロジェクト主催の金融学習会を予定しています。金融界で起こっている事、銀行の融資姿勢の変化など、わかりやすくご披露頂きます。
▼日時2月19日(月)18:30〜21:00
▼会場名古屋市中小企業振興会館第3会議室
▼参加費2,000円
▼講師 中村 中氏(株)ファインビット社長
▼プロフィール 慶応義塾大学卒、三菱銀行本部を経て独立。企業の資金調達を中心としたコンサルタント業務に携わる。