金融アセスだより
第12回
金融の学びはなぜ必要か
金融の学びはなぜ必要なのか。それは将来ビジョンを描く上で欠くことができない課題が生まれるからです。将来ビジョンは、マクロ的な影響を想定し事業計画に落としこむものです。その事業計画書の信憑性を判断する協力者が金融機関ですが、どんな企業でも協力が得られるとは限りません。金融機関は財務内容や業績推移、経営者の資質などあらゆる角度から評価を行い、点数化(スコアリング)し、信用格付けを行ないます。これは金融庁からも、金融監査マニュアルで各金融機関が自己査定することを要求しています。そして、正常先、要注意先、破綻懸念先、実質破綻先、破綻先と分けられ、定量評価と定性評価の2つの側面から算定されます。定量評価とは、融資先の財務状況を同業他社と比較検討し評価します。定性評価とは、経営者の資質、後継者問題、組織力など数字で表せない評価をします。この様なスコアリングによって、我々にとっては、自社の欠点や課題がわかり、改善への努力ができるのです。金融アセスメント推進プロジェクトでは、同友会会員の実情を把握し分析を行い、各金融機関との懇談会を行なっています。その中で導き出される正しい方向性を随時発信していますので、是非活用下さい。
(株)アートフレンド近藤正人