三河支部入会式オリエンテーション
1月22日
脱依存!自立した会社を目指して
石田 篤則氏 三敬(株)
悪循環の始まり
平成14年頃から、安い海外製品が大量に入るようになり、業界全体が大きく変化しました。当社も値下げしましたが、値下げをすると社員への還元が減り士気が落ちる、社員の士気が落ちるとミスが多くなり、ミスが増えるとまた買い叩かれる、という悪循環が始まりました。この状況を何とかしようと、いろいろなことに挑戦しましたが、どれも成功しませんでした。そのうちに、家族のイライラ感が私にも伝わってくるようになりました。
理想の経営者との出会い
そんなときに、知人から同友会に誘われました。ゲストで参加した例会は、たった1時間の報告でしたが、人心を変えてしまうような報告で、初めて「あの経営者の下でなら働いてみたい」と思い、同友会に入会しました。入会してすぐ、経営指針講座に参加しました。下請けから自立できる体質を目指し、中期3カ年計画を作成しました。販売ルートを卸から直販へと転換する、組織経営を確立する、高品質で安全な新商品の開発に取り組む、という3つの柱を作成しました。
経営指針作成3年目
このことが、後々大きく影響しました。社外の職人さんも協力して下さるようになり、銀行からの評価もあがりました。楽天のECコンサルタントからも高く評価され、優遇もしていただきました。私自身が仕事が楽しくなりました。何よりも、家族に安心感が戻ったことが、自分自身にとっても大きかったと思います。3年前に作った3カ年計画はほぼ達成でき、次の計画を作っています。次の計画書では、社員に「頑張ればどうなるか」が見え、ワクワクして「一緒にやりたい」と思える計画を作りたい、と考えています。