名古屋市立大学「キャリア形成支援セミナー」(1月15日)
「生きること、学ぶこと、就職とは」
加藤 明彦氏 エイベックス(株)愛知同友会副代表理事
名古屋市立大学キャリアセンターからの依頼により、大学1年生から3年生を対象とした、キャリア形成支援のためのセミナーが開催されました。当日は、20名の学生が参加し、同友会から共同求人に参加している企業五社の会員が協力。学生にとって「生きること、学ぶこと、就職活動とは何か」について考える機会となるものでした。冒頭、エイベックス(株)の加藤氏から、「人生80年、『どうすれば人間らしく豊かに生きることができるのか』。単なる安定志向、有名企業志向で進むと間違えてしまう」との指摘がされました。
また、「有名企業・大企業は、確かに立派な会社であるが、それが自分にとって良い会社なのかどうかは別の問題である」などの問題提起が、具体的な事例を交えて報告されました。
産学連携で人づくり
加藤氏の問題提起は、新鮮な切り口であり、熱心にメモを取りながら聞き入っていた学生の姿がありました。経営者を囲むグループ討論では、「どういう視点で企業を選ぶのか、そのためにどんな学生生活を送るべきなのか。また、なぜ、経営者になったのか」といった質問が寄せられ、時間を延長して議論を交わしました。同友会と各大学との連携を深め、今回のような企画やインターンシップ、さらには企業見学会なども含めて、系統的に学生を育てていく仕組みが必要です。地元の学生がその地域の中小企業を知らないという状況は、大きな課題といえます。正確な中小企業への認識を深めていくこのような活動は、中小企業憲章の具体的実践の形の1つでもあります。