障害者問題委員会
2月8日
障害者雇用・就労支援フォーラムを開催
盛況な交流
障害者問題委員会は、「第1回障害者雇用・就労支援フォーラム」を開催しました。当日は5名によるパネルディスカッションを行い、137名の参加者から質問が相次ぎ、時間の関係から全ての質問に応えきれないほどの盛況でした。パネラーの発言要旨は、就労支援指導の立場の宮崎哲治氏(愛知障害者職業センター所長)より、制度面の解説と雇用はその人の得意な領域をいかす環境整備をすればできると、相談にのる呼びかけがありました。また、生徒を送り出す側の岩井力氏(南養護学校校長)は、社会へ出たときの基本として挨拶や根気強さ、正確さなどを指導しており、現場実習を通して子どもを見て欲しいと訴えました。
雇用側の心得
一方、雇用側からは江尻富吉氏(信濃工業社長)と田中誠氏(進工舎社長)が発言。「ボランティアで雇用してはいけない」と前置きし、知的障害者と、ジョブコーチ役の女子社員を同時雇用して成功した例を紹介しました。また、リストラにあった地域の知的障害者を採用したのが契機で、現在では社員9人中3人の障害者と共に明るく経営をしているなど、苦労の苦の字も感じさせない発言がありました。進工舎で8年勤続する当事者の森田氏から「精神障害者は危険ではない、雇用してください、窓をあけてください」との真剣な訴えは誰もの胸を打ちました。参加者からは、実習を始めるのに参考になったという感想が多く出されました。