尾張支部 (南尾張ブロック) 経営者の集い
8月21日
必ず同友会で見つかる経営のヒント
杉浦三代枝氏 スギ製菓(株)
人に任すこと
尾張支部の各ブロックで開催されている経営者の集い。8月は南ブロックの設営で開催され、78名が参加(内ゲスト17名)して執り行われました。報告者はスギ製菓(株)の杉浦三代枝氏で、テーマは「私が同友会に入った理由〜必ず見つかる経営のヒント、実践するしないはあなた次第」でした。杉浦氏の話は、創業のきっかけから始まります。美味しい商品であり、売れる商品づくりに明け暮れていました。同友会に入会してから経営の勉強を始めます。職人からの脱皮をはかり、特に同友会で学んだ「人に任すこと」を会社で実践したといいます。その頃から、経営方針発表会を始め、量販店中心の販売形態から直販店拡大とニッチ市場の拡大をはかります。これは自社で価格決定権を持つことと、値段競争に埋没しない勝たない経営を目指すものなのです。
新卒採用を始める
また取引先が倒産するという噂が流れたことがありました。この危機感のおかげで勉強ができたといいます。会社は6年ほど前に新卒採用を始めてから変わりだしました。業界では人を採用する機会が珍しく、「どうしていいかわからない」というのが現状です。そのような話を聞く度に、杉浦氏は、同友会に入会して学べばいいのにと思ったそうです。99年ビジョンで気づき会社が変わったとも言います。本当の自立型企業とは何か、地域と共に歩む会社とはどのような所なのか考えたそうです。新卒は入社してから目に見えて変わります。理念に沿った社員教育をして掃除もしっかりやっています。
毎年新卒を採用
三位一体経営でいわれる、指針・採用・共育を実践しています。毎年10名程度の新入社員を迎え、経営指針発表会を毎年行っています。この指針は社員が中心になって取り組み、取引先や同友会の仲間も参加しています。グループ討論では、同友会に入った動機や、学びをどう実践しているか交流がありました。今回の経営者の集いは懇親パーティーを取り入れずに行ったものでしたが、さまざまな意見交換が行われ、良い雰囲気のなか閉会しました。