金融アセスだより
第27回
さまざまな情報を集める
2009年新年を迎え、2カ月が経とうとしていますが、景況は良くなるどころかますます悪化しています。私たち中小企業の収益は減少傾向にあり、収益向上も厳しい状況です。
企業の血液である「キャッシュ」の流れが悪化してきているため、それを改善するためには「借り入れ」により賄わなければなりません。昨年秋に同友会が行った金融アンケートの結果によると、中小企業が円滑に融資を受けられるような様々な行政の施策(セーフティーネット保証、信用保証協会による保証、緊急雇用安定助成金など)を知らないという経営者が多くいました。そこで、同友会事務局では「経営相談室」を設け、会員の皆様に金融全般の情報を広く、正確に伝えることのできる体制を整えました。是非、ご活用されることをお薦めします。
資金繰りを見直す
今、社長が打つべき手は、@自社の経営理念や存在意義を再確認すること。A得意先別の分析を行い売上計画を見直すこと。B売上減少の見通しをたてシュミレーションすること。Cこれらをもとに資金繰り表を作成し資金の手当てをする事だと思います。また金融アセス委員会では、各地区からオブザーバーも交えて、自由に参加できる金融の勉強会を毎月行っています。様々な業種、業界の会員が委員にいるので、参考になる意見を聞くことができます。さらにご要望があれば、アセス委員のメンバーが皆様の地区に出向き、出前で行う金融勉強会も開催しています。こういう時期だからこそ会社で1人悩むのではなく、声をかけあい、会員がお互いに協力し合い、助け合いたいと思います。
(株)太閤 西川正孝