どうゆうき
▼「500年に1度の大きな転換期に遭遇している今」と言ってるのは、作家の五木寛之氏です。氏の著書『人間の覚悟』を読んでみると、覚悟とは「事実を正面から受け止め」「自分を見つめる哲学が必要」とありました。そう思って自分を見ると、30数年間同友会で学んできたことが浮かんできました。それは人間を中心に据えた企業経営です
▼経済中心から、人間中心の考えに変える必要がある時だと言われています。これからは、以前より同友会が提唱してきたことは間違いはなく、どう企業の中に取り込んできたかが問われてくると思います。そのため、人づくり・企業づくり・地域づくりがますます大切になってきています。量より質の追求がこれまで以上に必要だと思います
▼そのため、社員にもそのことを深めようと、私も仕事の合間を利用して教育訓練の先頭にたっています。1カ月に6回、合計24時間実施しているのは鎌田勝先生の指導のもとに蓄えたフローチャートで、これを使っての真の人間教育です。体系的に継続的に進めることができるのも、今までの蓄積のおかげと感謝しています
▼講座ごとに出してもらう感想文には、今までになかった気付きがあります。高度成長期が終わり、安定期に入ったこれからの「人間の生き方」です。これは「企業の生き方」と同じように「個人の豊かさ」と「会社の豊かさ」をどう結び付けていくかです。その先の「共生の時代」のわが社の経営にどう携わっていくかが肝心となります。これからも永く続く挑戦への覚悟を決め、人生の哲学として歩み続けたいと思います。
相談役:尾嶋敬久