経営指針セミナー・理念作成1泊研修(7月24〜25日)
「人はすべて違う」、「社員も命の重さは同等」
〜生き様・人間・覚悟を深く討議〜

(実践編・試行版)経営指針セミナーにて発言する参加者

自主・民主・連帯で相互研鑚

全国各地で県を越えた「経営指針運動」の学びあいが行われています。まず同友会の「自主・民主・連帯」の精神でお互いの人生観や経営観を深く掘り下げ、経営者同士の厳しく温かい相互研鑽により経営姿勢と経営理念を確立します。それは理念を実現させる方針・戦略と実行計画(日常姿勢と行動)までが1本の筋で貫かれている経営指針です。

経営指針を成文化しても社業の発展に結びつかない、社内に浸透しないなどの声が聞かれ、多くは経営者の姿勢に問題があるといわれます。愛知同友会も全国から学んで、経営者同士による経営指針確立セミナーを役員層を中心として数回開催してきました。特に、理念作成の過程を重視し1泊2日で理念作成編を開催しました。

そこでは「労使見解」に学び、「何のために誰のために経営しているのか」「大切にしている価値観」が討議交流されます。そして自分自身のルーツや捕われているものから1人の人間としての新たな決意を固め、人間性・社会性・科学性の観点から経営理念を作成します。以下1泊研修での感想をご紹介します。

受講者の感想より(抜粋)

◆自分自身を見つめる中で、逃げている自分を再認識。触れられたくない所、苦手で避けてきた所が実は一番の問題だった。最も変わらなくてはいけないのは自分自身であると気づいた。社員のことを本当に真剣に考えることができた2日間だった。

 

◆自分の生き様や根本的に大事にしていることに気付かせてもらった。何よりも、今ある不安は自分自身に原因があったことがわかった。もっと社員を信じて、理念から外れない限り大きく見守ることにする。

 

◆今までの経営理念が独りよがりのものであったことを実感。自分が「ブレまくる」のは経営者である覚悟が足りなかったせいとわかった。新たな気持ちで会社と社員とお客様と向かいあっていく。

 

◆人間尊重の観点から理念をより深めることができた。経営者と社員が立場を超えた所で同じ理想の価値観を作成することが大切。社員が働き甲斐を感じたり社員の家族を幸せにできることが経営の醍醐味であり、私たち経営者が果たさなければならない使命。労使が力をあわせて全社一丸で頑張る会社、そのような企業風土の構築が大切だ。