共育委員会―共育講座(12月17日)
自主性を大切にした職場づくり

尾崎 浩一氏 (株)オプコ

(写真)尾崎氏

第11期、社員と学ぶ共育講座(22社、72名が参加)の第4講座が開催されました。今回はその時の尾崎氏の報告を紹介します。

共育は場の創造

私の会社は、自動車のエンジンまわりの部品を製造しています。経営理念は「自社に関わるすべての人の夢の実現」です。

人は夢を実現するために生きている。それが、働く価値や意義ではないでしょうか。夢の実現のために、私の会社は存在すると考えています。

私の夢は、社員が自分の子供を勤めさせたいと思える会社にすることです。社員は自ら会社を選択したわけですから、一緒に良くしていきたいという思いです。

大きさ、深さは異なりますが、社長、社員それぞれに責任があって会社が成り立っています。責任、権限、対価が等しければ、社員は一生懸命やってくれます。これが三面等価の原則です。

「壁」を乗り越えること

2008年、新工場建設後に時代が変化し、危機的状況に追い込まれました。社員には「雇用は守るから、あらゆる改善努力をしよう」と、全社一丸となりました。このとき、強いものが勝つ時代から、柔軟に対応できるものが生き残る時代へと変化したのを痛感しました。

自主性を「壁」と置き換えてみてください。スポーツでも仕事でも、楽しくなるまでには一定の壁を超えているはずです。その壁を超える努力をしなければ、自主性を発揮した楽しさは感じられないのではないでしょうか。

つまり自主性とは、人のせいにせず、自らが道を切り開いたり、切磋琢磨していくことだと思います。