三河支部−経営者の集い(2月28日)
ピンチを笑顔で乗り切ろう
坂野 豊和氏 (株)まるは

祖母の志を胸に秘め
三河支部の経営者の集いが開催され、報告者にはまるはの坂野氏を招き、会員、ゲスト含め73名が参加しました。
まるはの歴史は昭和25年に坂野氏の祖母、相川うめ氏が魚屋の行商を始めたことから始まります。当初は順調に旅館業、飲食業へと業態を拡大していたかに見えましたが、時代の流れ、知名度の向上に伴い社内事情は悪化します。
増加する来客数に対応するため、料理のつくり置き、大量仕入れが横行します。次第に客足も遠のき、順調だったまるはの歴史が一転、ピンチに直面します。
そんななか、3代目経営者として入社した坂野氏は、祖母の志を見つめ直し、社員との関係を第一に置いた経営を実践していきました。
息の長い企業づくり
坂野氏の経営のキーポイントは「社員の笑顔」です。「まるはパートナーカード」など、同友会での学びを自社に取り入れたり、全社一丸となった体制を社内で作り上げています。
伝統を大切にしながらも、常に時代の波を読んだ企業づくりを進めている姿に、参加者は大きな刺激を受けました。
また、当初はワンマンだった坂野氏が同友会の学びを実践し、社員と経営者はパートナーという考えに基づいて行う等身大の経営は、参加した会員やゲストにとって大きなヒントとなりました。
一昨年のリーマンショック以降、ともすれば暗くなりがちな情勢が私たちを取り巻き、つい目の前の利益に飛びつきたくなる状況ですが、坂野氏の報告からは、目線を高くした、着実で息の長い企業づくり、理念に基づいた経営の大切さが学べました。