経営理念を本物にする
〜経営指針セミナー(試行版・理念編)

理念を胆に落とす
今回は、3年前に成文化した理念に対する認識をさらに深めることと、方針を学ぶために参加しました。実際に参加してみると、理念の本質部分を深く理解していない自分に気付き、会社の一番の宝は何かを改めて考えるきっかけになりました。
この講座の大きな特徴は、少数の受講者(今回は8名)が大勢の先輩方から温かく厳しい助言をいただき、1泊2日という期間の中で徹底的に皆と討論し、理念に対する自身の想いが本物かを深く考え続けることです。「何のために経営をしているのか」「大切にしている価値観・人生観」をしっかり討議します。そして社会性・科学性・人間性の観点から経営理念を見直します。仲間のやりとりでも多くの気づきがあり、あらゆる角度から自問し掘り下げていくのです。
私の場合、期間中に寝たのは2時間弱。その間、全く眠くならないくらい講座は集中し進行します。先輩方の突っ込みは鋭く、頭で考えていた意見や理論は、あっという間に吹っ飛ばされます。本当に自らの胆に落ちた考えでないと、前に進めないのです。
一番大事にしたいこと
今回、受講して得たものは3つあります。
まず、弊社理念に対する認識がさらに深まったこと。次に、同友会理念への理解が深まったこと。最後に、同じ気持ちを持った仲間と助言者集団の先輩方と知り合えたことです。
受講後には、自分の胆に落ちた理念を社員全員の前で話しました。理念とは何なのか。なぜ理念が大事なのか。会社で一番大事にしたいことは何か、豊かで幸せな生活とは何か、それに対し自分たちがすべきことは何か。
関わりを頂いたすべての方に感謝の気持ちを持ち、社員と一緒に喜び、悩み、泣き笑いながら成長していきます。
富士凸版印刷(株) 山本 登美恵