労務労働委員会−就業規則学習会(10月13日)
人を生かす経営実践

人事にもお金の問題と同等の比重をかける経営を

労使見解の視点

労務労働委員会主催で第2回就業規則学習会が行われ、26名が参加しました。今回は社会保険労務士の横井充氏を報告者に迎え就業規則で実践する「人を生かす経営」というテーマで学びました。

横井氏からはまず、労使見解の視点から「人を大切にする経営」を実践していくことの大切さ、また経営者の姿勢や責任を問う話がなされました。経営者の姿勢の中で重要となる部分は、徹底した話し合いを持ち社員の理解と納得を得ること、労使間で現状認識を一致させること、日常不断なコミュニケーションがあげられました。

人事は「ひとごと」?

参加者からは「一方的な就業規則ではなく、働く人の立場に立った考え方の入っている話が聞け、さすが同友会の学びが実践されている報告だ」という感想や、「就業規則は作成したが、活用はできていなかった。服務規定の部分をうまく利用して社員のモチベーションアップに使いたい」という前向きな意見が出されました。

横井氏は、金銭面では高くアンテナを張っている方は多いが、人事と書いて「ひとごと」と読めるように、何かトラブルが起きてから自社の課題だと捉える経営者が多いことを指摘します。同友会では社員と共に生きる経営を目指しています。そうであれば、お金の問題と同じくらい人の問題をもっと身近に考え善処することが必要だと強調しました。